■ターゲットのカスタマージャーニーを徹底的に研究している
恐らくであるが「第一三共ヘルスケア」はユーザファーストとは如何なるサイトかを徹底的に研究している。私が常日頃から口酸っぱく言っている、ターゲットを的確に捉え、ペルソナで整理し、カスタマージャーニーを叩いて叩いて、純度の高いジャーニーマップを作っていると思われる。
● 製品を検索させるための切り口とオウンドメディア は見事
この ジャーニーマップを元にサイトコンテンツを設計しているため、利用者側に立った情報が充実している。 特に製品を検索させるための切り口とオウンドメディアの提供が見事としか言いようがない。
■優れているポイント
●企業として基本である製品検索がわかりやすい
製品名で検索できるのは当たり前だが、なによりも「薬効」と「気になる部位、症状」で選べるところが素晴らしい。全体の印象が製薬会社と言うより薬局的なイメージを感じる。
●オウンドメディアも分かりやすくまとまっている
特に注目したオウンドメディアは体調不良をテーマにした「くすりと健康の情報局」と健康やヘルスケアをテーマにした「健康美塾」だ。
「くすりと健康の情報局」 は家庭の医学書に類似した作りで症状に合わせて原因・対策・予防を調べることができる。基本的には自社製品の露骨なPRは行わず、 家庭の医学書 に徹しているところに好感が持てる。
「健康美塾」 は健康やヘルスケアの意識が高い女性をメインターゲットとしているようだ。こちらは健康や美を持ち続けるための日々の暮らし方、様々なノウハウが掲載されている。
もちろん、企業は奉仕活動ではなく収益を最大化することがミッションであるため、結果的に売上貢献のために用意されたコンテンツであるが、ユーザファーストというポジションは持ちづづけている点は見事と感じる。