■単なるカタログ情報ではなく、お客様が必要とする、ばねの知識、設計ノウハウを提供

●ターゲットをよく理解しているからこそ、提供できるサイト

東海バネ工業株式会社のサイトは BtoBのお手本となる企業サイトである。総じて言えることはターゲットとなる見込み客をよく理解し、その需要に応えようとする努力が見えるページである。

東海バネ工業株式会社はオーダーメイド専業バネメーカーである。既製品のばねとは違う。既製品のばねであれば、調達する側にサンプルを送れば済む。また調達側もバネの理解があるため育成をする必要はあまりない。

●育成とエンゲージメントを実践する構成

しかしオーダーメイドバネの場合、利用者側も慣れていない。調達&利用にもノウハウが必要になる。また慣れていたとしても、これまでにない仕様のバネのため、不安や疑問を解決する情報が多くなる。

本サイトは、こうした情報を出来るだけ提供している様に感じる。例えばバネの特徴、計算式、応力の取り方、使い方のノウハウが丁寧にされている。これにより、まずはターゲットに余すことなく情報を提供して育成を図っている。さらにこうした姿勢がエンゲージメントを生んでいる。また問合せに関してはも初めての発注から二回目以降の発注、各種問合せ等のCTA(クリックトゥアクション:問い合わせボタン等)がわかりやすく配置されている。

■優れているポイントは

東海バネ工業株式会社のサイトは特に次の点が良く出来ている。

  • 「東海ばねの強み」「初めての方へ」で自社の強みと、特長を非常に分かりやすく伝えている
  • コンテンツという括りではないが、ばねを利用するお客様の需要をよく掴み、ばねの設計情報を提示している。また仕様をきめ細かく提示しており愛着と安心感を与えている。
  • 事例も充実し、サービスの内容やポリシーが感じられる。
  • CTA(クリックトゥアクション)もターゲットの課題を予想し問合わせへのハードルを下げている。

●窓口業務の営業担当者を20名→10名に減らしたということ

これまで約20名の営業担当者でこなしていたようだ。Webのリニューアルと受発注業務のシステム化をはかったことで、取引先数約500社を900社・3万件に増やす一方、窓口業務の営業担当者を20名→10名に減らすことができたらしい。実績も見事だ。

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