■企業理解とブランディングを向上させるコンテンツが充実

化学系の企業はWeb展開がなかなか難しい。なぜなら主要取引がBtoBであるが、完成製品を単純に売るというモデルではなく、お客様の要求仕様に合わせて開発、納品するケースが多いからだ。つまりお客様の要求仕様は無限にあるため、いい方は悪いが「なんでもやります」という事になる。ただしやはり得意ジャンル、できないジャンルがある。これを認知段階でどのように「見つけてもらうか」「認知して頂くか」・・・課題が山積みだ。

ちょっと化学系業界をざっと検索してもらいたい。大手も含めてサイトは美しく仕上がっている。ただ情報が等しく乏しい。そんな中、日東電工のサイトを見たときは「努力しているな」「ブランディングをメインにするのも一つの解だな」と感じた。

■サイトの優れているポイントは

サイトはメッセージ&デザイン&構造的に新しいコンセプトで作られているため印象がいい。そのうえで以下のコンテンツに注目したい。

●製品情報の検索方法を複数用意しターゲットの要求に応える

この分野は見つけてもらうのが難しい。その中で日東電工は「種類」「業界」「機能」「仕様」の4軸で検索させている。なかなか良い方法だと思う。

●事業領域を全面に出して出来ること、得意な事を明確にしている

事業領域をグローバルメニューで提示している。普通の企業なら会社案内にある情報だが「化学系」業界の場合は、できること、できないこと、得意ジャンルを示す上で、重要な情報だと思う。そうした事からグローバルメニューに置いたのだろう。内容のわかりやすい。

●研究開発のページを充実させコアコンピタンスは何かを宣言している

この業界に関係がないと重要性の理解が難しいが、Webで研究開発を示すことによりオーダーメイド開発の出来る範囲やその信頼性が見えるようになる。

この視点でコンテンツを見ると見事な情報提供をしているように感じる。例えば「基盤技術」(得意ジャンルを示す)「技術の複合力」(仕様に合わせた開発ができる範囲が明確になる)「開発ストーリー」(開発のアクションがわかり信頼性が高まる)などの情報は良く構成されている。

これ設計した人、外部の制作会社ならすごいな。。。(社内で器用な人が設計したならわかる。。。)

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https://www.nitto.com/jp/ja/