■Web運用を学ぶためにもなかなか良いカリキュラムだと思う
Web担当者、これからWebディレクターとして一人前になりたい人は「ウェブ解析士」の取得をお勧めしたい。そもそも「解析」はPDCAを回すための要となる。その要となるウェブ解析を理解するためには「運用」の全体像をしっかり把握しなければならない。そういう意味でカリキュラムは良くまとまっている。
ウェブ解析士のサイトでも以下の様に記述している。
ウェブマーケティングに必要なスキルは、単にアクセス解析の知識だけでなく、
- 観測すべきKPIの設定
- 事業に則した現状分析および目標を達成するための計画立案
- プロジェクトのファシリテーション
など多岐にわたる能力が求められています。
しかし、これまでこれら専門的知識と実践的スキルを習得できる環境も、習得した人材を評価する仕組みもありませんでした。
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)では、こうした現状を問題視し、実務で活躍できるウェブ解析士の育成が急務と考え、成果につながるウェブ解析ができる人材を育成するための認定資格を設け、講座や認定試験を実施しています。
もちろん、この取得でスーパーディレクターになれるわけではないが、基礎が体系的に身に付くので、ここからの成長は早いと思う。
■「ウェブ解析士」とは
●「解析士」「上級解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つのクラスがある。
「解析士」「上級解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つのクラスがあるが、それぞれ次のような目標がある。 ただ初めに言っておくとWeb担当者であれば「解析士」水準で十分と考える
●「解析士」
ウェブマーケティング、ウェブ解析に関する基礎知識を習得、営業・制作・開発・社内ウェブマスター業務等の遂行・業務効率化を可能にする。
- ウェブマーケティング、ウェブ解析を行う上で必要な用語
- アクセス解析から得られる情報の認識・分析方法・計算方法
- ウェブ解析による課題の発見方法と改善手段
●「上級解析士」
ウェブマーケティング、ウェブ解析に関する以下の応用知識を習得、データの正しい認識の基に、クライアント及び社内経営陣への説明・説得、新しい取り組み施策等以下の事業の成果に繋げる提案及び提案スキル向上を可能にする。
- KPIの設定とウェブマーケティング計画の設計・立案
- 時系列分析のセオリー、ウェブ解析の基準値、業務設計
- 分析結果のコメント・アドバイス方法
●「ウェブ解析士マスター」
ウェブマーケティング、ウェブ解析に関する教育研修のためのスキルと知識を習得、自らが講師として独自に講義を開設し、教育機関や企業で認定講座の講義と指導を行うことを可能にする。
- ウェブ解析士・上級ウェブ解析士認定講座開設
- 講座集客のためのセミナー開設
- ウェブ解析士・上級ウェブ解析士の指導