キーワード検索は結果的に3ワード以上の方が多い?

株式会社プラスト(本社所在地:埼玉県さいたま市、代表取締役:山下 友由)は、コロナ禍の消費者のネット利用状況を知るために、全国の20代~50代男女1,067人を対象に「コロナ禍のインターネットでの情報収集」に関する実態調査を実施しました。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出や外出自粛要請、営業自粛要請の影響で、人々の消費行動が大きく変化しました。

不要不急の外出を避け、自宅に居ながらネット通販を利用したり、デリバリーサービスなどを利用したりと、いわゆる「巣ごもり消費」が拡大しています。
6都府県に「まん延防止等重点措置」が適用されたこともあり、「巣ごもり消費」は今後さらに拡大していくでしょう。

また、飲食店や美容室、ジム、そして病院など、実店舗や施設を利用する際も、事前にネットで入念に情報収集してから訪れる方が増加しているようです。

コロナ禍で業績低下や売上が減少したという企業や店舗も多いと思いますが、この難局を乗り越えるには、そういった消費行動の変化に対応できるよう、ホームページ(HP)やランディングページ(LP)を駆使した情報発信が大きなカギを握っていると言えます。

では、消費者はどのようにインターネット検索をして、どういった情報を見ているのでしょうか。
集客アップを図るには、まずは消費者のネット利用状況を把握することが大変重要ですよね。

そこで今回、ホームページやランディングページの制作・運営、モバイルマーケティングなどを手掛ける株式会社プラストhttps://www.plust.jp/)は、全国の20代~50代男女を対象に、「コロナ禍のインターネットでの情報収集」に関する実態調査を実施しました。

  • コロナ禍でネットの利用率は上がっている!利用端末はスマホが圧倒的多数!

コロナ禍以降、インターネットの利用にどのような変化があったのでしょうか。
まずは現在のインターネットの利用状況を調査しました。

「コロナ禍以降、プライベートでインターネットを利用する機会は増えましたか?」と質問したところ、『変わらない(49.7%)』という回答が最も多かったものの、『非常に増えた(17.1%)』『やや増えた(30.9%)』と回答した方も半数近くに上り、コロナ禍以降インターネットの利用機会が増えた方も多いことが分かりました。

どの端末でインターネットを利用することが多いのでしょうか。
続いて、「プライベートでインターネットを利用する際、主にどの端末を使用していますか?」と質問したところ、『スマートフォン(62.0%)』という回答が最も多く、次いで『パソコン(31.6%)』『タブレット端末(4.9%)』『テレビ(1.1%)』『従来型携帯電話(フィーチャーフォン)(0.4%)』と続きました。

スマートフォンでのインターネット利用が圧倒的に多いようです。

  • 検索する際に見ているものは『場所』が断トツ!

店舗や施設をインターネットで検索する方も多いと思いますが、その際は具体的にどのようなことを検索しているのでしょうか。
そこで、「店舗などの施設(病院を含む)を選ぶ際、インターネットでどのようなことを検索していますか?(複数回答可)」と質問したところ、
『場所(71.4%)』という回答が最も多く、次いで『通常のメニュー・取扱商品の種類(47.6%)』『営業時間・休日(43.4%)』『メニュー・取扱商品の詳しい説明(33.6%)』『キャンペーン・おすすめ情報(28.5%)』と続きました。

『場所』を調べている方が7割以上と圧倒的に多く、そして、4割以上が『通常のメニュー・取扱商品の種類』『営業時間・休日』を検索しているようです。
また、『キャンペーン・おすすめ情報』をチェックしている方も少なくないことが分かりました。

■以降の結果はこちら
『外観や内装の雰囲気(27.4%)』『期間限定など特別なメニュー・取扱商品の種類(25.6%)』『店舗や施設のSNS・ブログ(13.0%)』『スタッフの雰囲気(9.5%)』

  • 具体的な行動が決まっていると検索ワードがロングテール化する!

インターネット検索をする際、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを入力しますが、そのワード数は何ワード入力しているのでしょうか。
まずは情報収集段階での検索ワード数について、性別・年代別の傾向を調査しました。
「情報収集のために検索エンジン(Google、Yahoo!など)で検索する際、検索ワードは何ワード入力しますか?」と質問したところ、以下の結果となりました。

【男性】
『1ワード(例:「パーソナルジム」など)(20代28.5%、30代24.8%、40代25.9%、50代27.9%)』
『2ワード(例:「パーソナルジム 福岡」など)(20代50.0%、30代51.2%、40代54.1%、50代48.5%)』
『3ワード(例:「パーソナルジム 博多 オススメ」など)(20代11.5%、30代13.2%、40代13.3%、50代16.2%)』
『4ワード以上(例:「パーソナルジム 博多 駅近 オススメ」など)(20代10.0%、30代10.8%、40代6.7%、50代7.4%)』

【女性】
『1ワード(例:「パーソナルジム」など)(20代22.0%、30代21.8%、40代27.3%、50代20.3%)』
『2ワード(例:「パーソナルジム 福岡」など)(20代57.6%、30代45.9%、40代47.5%、50代50.8%)』
『3ワード(例:「パーソナルジム 博多 オススメ」など)(20代10.6%、30代24.8%、40代20.1%、50代21.9%)』
『4ワード以上(例:「パーソナルジム 博多 駅近 オススメ」など)(20代9.8%、30代7.5%、40代5.1%、50代7.0%)』

全ての年代で『2ワード』で検索する方が最も多いことは男女に共通していますが、女性は男性よりも『3ワード』で検索する方が多い傾向が見えてきました。
情報収集段階から、女性はより絞り込んで検索しているようです。

では、具体的に行動が明確化している場合、何ワードで検索しているのでしょうか。

続いて、「具体的にしたい行動が明確な場合(例:整体に行きたい。髪をカットしたい場合)に、利用するお店や施設を決める目的で検索エンジンで検索する際、検索ワードは何ワード入力しますか?」と質問したところ、以下の結果となりました。

【男性】
『1ワード(例:「整体院」など)(20代20.8%、30代20.9%、40代19.3%、50代20.6%)』
『2ワード(例:「整体院 東京」など)(20代46.9%、30代51.9%、40代53.3%、50代47.1%)』
『3ワード(例:「整体院 渋谷 腰痛」など)(20代25.4%、30代17.8%、40代25.2%、50代27.9%)』
『4ワード以上(例:「整体院 渋谷 腰痛 コロナ対策」など)(20代6.9%、30代9.4%、40代2.2%、50代4.4%)』

【女性】
『1ワード(例:「整体院」など)(20代12.1%、30代13.5%、40代19.4%、50代7.8%)』
『2ワード(例:「整体院 東京」など)(20代47.7%、30代41.4%、40代38.9%、50代46.1%)』
『3ワード(例:「整体院 渋谷 腰痛」など)(20代31.1%、30代36.1%、40代33.1%、50代41.4%)』
『4ワード以上(例:「整体院 渋谷 腰痛 コロナ対策」など)(20代9.1%、30代9.0%、40代8.6%、50代4.7%)』

『2ワード』が最も多いことは情報収集段階と変わりありませんが、男女ともに『3ワード』という回答の割合が増え、具体的に行動が明確化した際は検索ワード数を増やし、絞り込んで検索している方が多いことが分かりました。
特に女性は、全ての年代で『3ワード』という回答が3割以上となり、その傾向が強く見られます。

  • “サジェストキーワード”で検索する人は多い!

検索エンジンの検索窓にキーワードを入力すると、予測変換候補が表示されます。
この予測変換候補を“サジェストキーワード”と呼びますが、では、表示されたサジェストキーワードで検索している方はどれくらいいるのでしょうか。
そこで、「検索エンジンで検索する際、検索欄に表示される“予測変換候補”で検索しますか?(例:「渋谷 和食」と入力して出てくる「渋谷 和食 おしゃれ」などの候補)」と質問したところ、男女ともに7割以上の方が『必ず検索する(男性12.8%、女性8.7%)』『気になる候補があれば検索する(男性61.0%、女性68.4%)』と回答しました。

必ず検索する方は少ないものの、気になる予測変換候補があれば、それで検索する方は非常に多いようです。
このことから、実際に検索窓に入力するワード数は2ワードでも、結果的に3ワード以上のキーワードで検索している方が多い様子が見えてきました。

  • 検索結果は1ページ目の上位しか見ない方が多い!?

実際は3ワード以上で検索している方が多いことが分かりましたが、では、その検索結果のページはどれくらい見ているのでしょうか。
そこで、「表示された検索結果のページはどれくらい見ていますか?」と質問したところ、
『上位5項目くらいに表示されたものを見ている(35.4%)』という回答が最も多く、次いで『1ページ目に表示されたものを見ている(32.1%)』『2ページ目に表示されたものまでは見ている(14.0%)』『最上位に表示されたものだけを見ている(8.8%)』『3ページ目に表示されたものまでは見ている(5.3%)』『4ページ目以降に表示されたものも見ている(4.4%)』と続きました。

多くの方が検索結果の1ページ目に表示されたサイトを見ており、2ページ目以降まで見る方は極端に減ることが分かりました。

  • “リスティング広告”にアクセスする方は意外と少ない!?

検索結果は1ページ目、特に上位5項目くらいを見ている方が多いことが分かりましたが、検索結果の上位よりもさらに上に、「広告」と書いてあるサイトが表示されることがあります。
その広告のことを“リスティング広告”と呼びますが、では、それらリスティング広告を見る方はどれくらいいるのでしょうか。
そこで、「検索結果ページの上部にある“広告”のサイトにアクセスしますか?」と質問したところ、
『あまりアクセスしない(42.3%)』という回答が最も多く、次いで『ある程度アクセスする(27.7%)』『絶対にアクセスしない(23.1%)』『必ずアクセスする(6.9%)』と続きました。

ある程度アクセスする方も3割近くいるようですが、『絶対にアクセスしない』という方も2割以上であることから、例え上位に表示されていても、「広告」と書いてある場合そのサイトは見ない方が多いことが見えてきました。

  • ユーザーが気にしている情報とは?

ここまでの調査で、インターネット検索時の傾向が見えてきましたが、では、アクセスしたホームページや商品などの詳細ページを見た際に、どのようなページであればより興味が湧くのでしょうか。
そこで、「店舗や施設などの“ホームページ”や、メニューや商品などの“詳細ページ”を見た際に、問い合わせや、実際に行ってみたいと思うポイントはどこですか?(複数回答可)」と質問したところ、以下の結果となり、性別・年代別で異なる傾向が見られました。

【男性】
『商品やサービスの価格が適正(20代51.2%、30代49.6%、40代52.6%、50代56.6%)』
『なんとなく安心感がある(20代36.4%、30代52.0%、40代48.2%、50代37.5%)』
『商品やサービスの質が高そう(20代30.2%、30代29.9%、40代32.6%、50代29.4%)』
『明朗会計(20代14.7%、30代20.5%、40代33.3%、50代30.2%)』
『新型コロナの感染防止対策を徹底している(20代23.3%、30代22.8%、40代18.5%、50代25.7%)』
『内装がおしゃれ(20代18.6%、30代16.5%、40代13.3%、50代10.3%)』
『スタッフの雰囲気が良い(20代12.4%、30代12.6%、40代11.9%、50代6.6%)』
『オーナーの雰囲気が良い(20代7.0%、30代6.3%、40代7.4%、50代2.9%)』

【女性】
『商品やサービスの価格が適正(20代43.9%、30代54.9%、40代51.1%、50代69.3%)』
『なんとなく安心感がある(20代51.5%、30代57.1%、40代49.6%、50代49.6%)』
『商品やサービスの質が高そう(20代25.0%、30代36.1%、40代30.7%、50代39.4%)』
『明朗会計(20代13.6%、30代24.8%、40代21.9%、50代29.9%)』
『新型コロナの感染防止対策を徹底している(20代20.5%、30代27.1%、40代32.1%、50代29.9%)』
『内装がおしゃれ(20代30.3%、30代24.8%、40代21.9%、50代16.5%)』
『スタッフの雰囲気が良い(20代12.1%、30代18.8%、40代18.3%、50代13.4%)』
『オーナーの雰囲気が良い(20代2.3%、30代5.3%、40代7.3%、50代4.7%)』

『商品やサービスの価格が適正』『なんとなく安心感がある』『商品の質が高そう』『新型コロナの感染防止対策を徹底している』は男女ともに全ての年代で上位に挙がりましたが、男性の40代・50代は『明朗会計』の割合が高いことが分かりました。
管理職に就いている場合も多いと思われるため、この年代の男性は、『価格』に対して敏感な方が多いようです。
また、女性は男性よりも『内装がおしゃれ』と回答した方の割合が高く、店舗や施設の内装を重視している様子が伺えます。

  • 消費者のインターネットでの行動パターンに合わせたHP・LP制作が必須!

今回の調査で、コロナ禍における消費者のインターネット利用の実態が見えてきました。

おうち時間の増加や巣ごもり消費の拡大によって、コロナ禍以前よりもネットで入念に情報収集をしている方は多いようです。

そして、ネット検索はPCよりもスマホで行う方が多く、 また、年代や性別による差はあるものの、具体的な行動が決まっていると、検索ワードもロングテール化(例:「整体院 渋谷」→「整体院 渋谷 腰痛」)すること、検索エンジンの予測変換候補、いわゆる“サジェストキーワード”で検索する方も多いようです。

しかしその一方で、検索結果の上位よりも上にある、いわゆる“リスティング広告”にアクセスする方は少ないことも見えてきました。
「広告」と書いてあると、
「単純にアクセス数が多いサイトではない」
「自分が求める情報ではない気がする」
と思う方も多いのかもしれません。

コロナ禍は当面続くことが予想されるため、集客力アップを図りたいという店舗や施設の経営者は、消費者のインターネットでの行動パターンに合わせて、求める情報をより的確に提供できるようなHPやLPの制作を行っていく必要があると言えるでしょう。

出典:PR TIMES https://prtimes.jp/