介護従事者を大切にしない事業所はもう無くなっていい。新しく追加されたサンクスメッセージ新機能で介護従事者を幸せに

編集者コメント: 感謝を伝える「サンクスメッセージ新機能」を介護記録と同時に使えることが肝となるシステムです。こうした労働実評価とエンゲージ強化は新型コロナ禍、またアフターコロナにおいても介護に限らず重要なDXアイデアだと思い、ニュースとして取り上げました。

介護従事者のなんと84%は待遇に差があっていいと考えています。しかし適性に人事評価をするしくみはこれまでありませんでした。国立大学法人九州工業大学で開発された介護自動記録AIアプリFonLogは、お互いに感謝を伝える「サンクスメッセージ新機能」を介護記録と同時に使うことで、職場の雰囲気を改善しながらワークエンゲージメント(仕事の充実感)を高め、同時に仕事ぶりを客観的に可視化できるしくみを提供します。
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○背景:介護従事者の84%は待遇に差があって良いと考えている。人材不足なら介護従事者の幸せを。

東京商工リサーチによると、2020年の「老人福祉・介護事業」倒産は112件と過去最多に達しました。
この理由の一つとして、慢性的な人材不足が指摘されています。
介護労働安定センターの2019年度「事業所における介護労働実態調査」によれば、介護従業員の不足感は65.3%と高く、「採用が困難である」ことが最も高い90.0%の理由となっています。

一方で、介護従事者の職場環境に対する満足度は高くありません。
日本介護福祉士会が2014年に行った「介護福祉士を取り巻く環境とニーズに関する調査」によれば、
「社会において必要とされている」「人に感謝される」といった職場外からの評価については50%以上が肯定的であったのに対して、
「自分の仕事ぶりが正しく評価されている」「職場の雰囲気」といった職場内での評価については50%以上が否定的です。(ただし「一緒に働く仲間と協力し合える」は50%超が肯定的です。)
また、「給料が満足のいく水準である」「福利厚生が充実している」といった待遇面でも50%以上が否定的です。

(日本介護福祉士会「介護福祉士を取り巻く環境とニーズに関する調査(2014年)」より引用
http://www.jaccw.or.jp/pdf/20th_jigyo/chosakekka_kaiin.pdf )

また、私たちがインターネット上で小規模に行った調査によれば、
「給与は人によって差がついた方が良いか」という質問に対して、25名中なんと84%が肯定的でした。

このような結果から、人材確保のためには介護従事者の職場環境や人事評価にはまだまだ改善の余地があることがうかがえます。
以下のような施策に取り組むことで、介護従事者の職場環境の改善につながり、事業所ひいては社会全体として優秀な介護人材の確保につながる可能性があります。

  • 仲間同士の協力を一段と進め、互いに認め合うことで、職場の雰囲気をもっと良くする
  • 仕事ぶりを客観的に可視化できるしくみを導入し、適正な人事評価を行う

国立大学法人九州工業大学で開発された介護自動記録AIアプリFonLogは、その柔軟な機能の一つとして、介護士同士で感謝のメッセージをを送り合える「サンクスメッセージ機能」を簡単に実現できます。

このサンクスメッセージを使って、介護従事者同士の協力や貢献を可視化することによって、

  1. 仲間同士で互いに認め合うことで、職場の雰囲気を改善し、
  2. 介護従事者のワークエンゲージメント(仕事への充実感)を高め、
  3. 同時に仕事ぶりを客観的に評価できる

を実現できます。

実際にFonLogを導入する施設でこの機能を実証してまいります。

○サンクスメッセージ新機能について

従業員同士の「感謝の気持ち」「褒める文化を」情勢できるしくみとして、感謝の気持ちを伝える「サンクスメッセージ」をカードで送ることが考えられます。古屋らの論文では、このサンクスメッセージをスマホアプリにしてサービス業で2.5ヶ月間使ったところ、スタッフの仕事の満足度や横のコミュニケーション満足度の向上の可能性が示されたと報告されています。

古屋光俊 他「スマホサンクスカードのインターナルコミュニケーション満足度とやる気への影響-スマホで送るサンクスカードの多店舗組織における実証実験を通じた効果検証-」, Venture Review, No. 26, pp. 11-26, 2015年9月.

このような「サンクスメッセージ機能」を、介護従事者が日常的に行う介護記録と同じしくみで活用することができれば、カードの手書きや集計の手間を増やさずに、従業員のワークエンゲージメントを向上させることが期待できます。

介護記録AIアプリFonLogでは、介護記録と同じシンプルな使い方で、サンクスメッセージを介護従事者同士で送り会うことができます。
このメッセージは、クラウドサービス側で自動的に集計され、グラフにすることができます。

このグラフにより介護従事者同士の協力や貢献を可視化することも可能ですので、上述の3. 仕事ぶりを客観的に評価することが可能になり、
ひいては適正な人事評価につながります!

もちろん、FonLogの「あらゆる入力項目に対応できる」機能により、文章によるメッセージを記入することもできますし、「一歩進んだ音声入力」により、音声での構造化入力にも対応します。

○介護自動記録AIアプリFonLogについて

国立大学法人九州工業大学で開発された介護自動記録AIアプリFonLogは、

  • たった2画面で使いやすい
  • あらゆる入力項目とと出力に対応できる
  • Wifiが施設内に行き渡らなくてもオフラインで使える
  • しゃべりかけるだけで構造化できる一歩進んだ音声入力
  • IoT・ビッグデータ活用がスムーズ
  • 国の介護データベースCHASE/LIFE仕様にも対応予定
  • 訪問介護移動距離集計、訪問介護シフト調整、介護指示報告システム、デイサービス送迎ルートAIといった種々のシステムと連携可能

といった特徴があり、すでに国立大学病院2大学や企業研究所、介護施設に導入の実績があります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000057750.html
対応OS: Android OS 8.0以上、レンタル対応あり、補助金のご相談可。

○ITは不安・苦手でも、確かめながら進められるお試しのステップ

次のような、試してみていつでもやめられるステップを用意しています。

  1. 試用: 期間限定で、スマホを1台無料で貸出しますので、使い勝手を確かめてください。いつでも止めることができます。
  2. 試験導入: 介護ITインストラクターが使い方を丁寧に教えます。月額利用料が必要ですが、いつでも当月分全額返金します。※スマホ本体は応相談
  3. 本格利用: 引き続き介護ITインストラクターがサポートします。導入費用はこの時点でお支払いいただけば結構です。

○合同会社AUTOCAREについて

私たちは、国立大学法人 九州工業大学のテクノロジーを社会に役立てる大学発スタートアップ、合同会社AUTOCAREです。

私たちは、介護の分野に、AIとIoTを、学びとともに普及させることをミッションとしています。
・介護自動記録AIアプリFonLogのサービス
・介護ITインストラクター養成
・IoTとAIの専門知識を活用したDXコンサルティング
を提供します。

九州工業大学井上創造研究室は、スマホのセンサを用いて看護・介護士の行動を認識し、介護記録を半自動的に作る技術で世界の先端を行きます(国際会議ICIEV2018,ABC2020、APAMI2020で最優秀論文賞を受賞)。
Sozo Inoue, Paula Lago, Tahera Hossain, Tittaya Mairittha, Nattaya Mairittha, “Integrating Activity Recognition and Nursing Care Records: The System, Deployment, and a Verification Study”, Proceedings of the ACM on Interactive, Mobile, Wearable and Ubiquitous Technologies, Vol. 3, No. 86, 24 pages, 2019-09-09.

また、介護とITが分かる介護ITインストラクターの養成をしながら、FonLogアプリの、分かりやすく、優しい導入を支援していきます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000057750.html

【介護自動記録AIアプリFonLogとスマホを無料で借りるにはこちらから: https://autocare.ai 】