株式会社パスチャーが企画・運営を手掛けるInstagramメディア「Petrel(ペトレル)」は、10代〜20代の女性を対象に「TikTok vs リール」についての調査を実施いたしました。その結果をご報告いたします。
- 「TikTok vs リール」調査実施の背景
TikTokとInstagramのリールは、どちらも最大30秒〜60秒ほどの短尺動画を楽しめるコンテンツという点で、非常によく似たサービスと言えます。この2つの類似コンテンツを実際にユーザーはどう使い分けているのか、調査を実施いたしました。
- TikTokとは
TikTokとは、北京字節跳動科技有限公司(Bytedance)によって2016年にサービスが開始され、App StoreとGoogle Playの累計ダウンロード数が20億回を突破している(2020年4月時点)SNSアプリです。若者を中心に爆発的な流行をみせており、15〜60秒間の音楽に合わせたショートムービーを投稿・視聴することができます。
- リールとは
リールとは、2020年8月からInstagram内に追加された最大30秒の短尺動画を投稿・視聴できる機能です。音楽やARカメラエフェクトなどの特殊効果を付けて、動画編集することができます。リールで作成した動画はフィードにも投稿を残すことが可能です。
- アンケート集計項目
- TikTokをインストールしていますか?
- TikTokとリールではどちらをよく見ますか?
- どんな時にTikTokを見ますか?
- どんな時にリールを見ますか?
- TikTokは、自らも投稿するor見るだけ?
- リールは、自らも投稿するor見るだけ?
- TikTok・リールではどんな投稿がよく流れてきますか?
- TikTok・リールでは投稿をしたことがありますか?
(1)TikTokとInstagramをどちらもインストールしている人は約6割
「InstagramとTikTokをどちらもインストールしている人」は59%と約6割。Instagramを利用している若者の半数以上はInstagramやTikTokを行き来してSNSサーフィンをしている様子。一方、「TikTokをインストールしていない人」は41%という結果になりました。大幅にユーザー数を伸ばしているように感じるTikTokですが、インストールしていないと答えた人の割合も41%と多く、リールで十分と感じる人も多いのかもしれません。
(2)TikTokとリールの視聴人気は五分五分
「TikTokとリールではどちらをよく見ますか?」という質問に対して1万2千人が回答。その結果はなんと五分五分。「TikTokの方がよくみる」と回答した人の方が若干多かったですが、その差はわずか55人。リール機能は2020年に追加されてからまだ1年弱ですが、着実にInstagramのサービスとして浸透し、ユーザーもその機能に満足感を得ているのかもしれません。
(3)TikTokは「暇つぶし」に利用している人が82%
どんな時にTikTokを見るのかを調査したところ、「暇つぶし」と回答した人が8割りを占める結果に。通勤・通学時の電車や、寝る前、アルバイトの休憩中などにTikTokを開いて時間潰しをしている人が多いようです。また、やることはあるけど「何もする気にならない時」になんとなくTikTokを見てしまうという回答もありました。
アイドルや芸能人、TikTokerのファンは、自分の“推し”の最新動画をチェックするためにTikTokを開くことも多いようです。また、TikTokの公式アカウントを開設しているアイドルや芸能人は多いため、「自分の推しを見るためにTikTokをインストールした」という回答も見受けられました。
(4)リールは「トレンドリサーチ」に使っている人が16%
次に、どんな時にリールを見るのかを調査したところ、「暇つぶし」と回答した人が6割という結果となり、TikTok同様最も多くの割合を占めています。ところが、次に多かった回答は「トレンドリサーチ」というTikTokの場合とは異なる結果に。リールは、インスタ映えするお店やホテルを探すために使っている人が多いことがわかりました。また、その他には「動画や写真のお洒落な撮り方を参考にするため」といった回答も見受けられ、自分が投稿を作る際に役立てるのかもしれません。
(5)TikTokは「見るだけ」の人が9割
「TikTokは投稿をせずに見ているだけ」と回答した人が93%でした。動画を編集したり音楽をつけたりするTikTokは、Instagramの写真をアップするだけのSNSよりも少し投稿のハードルが高く感じる人もいるかもしれません。そのため、自分では投稿せず、移動中や隙間時間の暇つぶしとして、気軽に楽しんでいる方が多いのではないでしょうか。
(6)リールも「見るだけ」の人が9割
リールも「見るだけ」と回答した人が93%と、TikTokと全く同じ結果に。InstagramとTikTokをどちらもインストールしている人の中には、「TikTokで投稿した動画をそのままリールにもアップしている」という人も多いでしょう。
新機能として浸透しつつあるリールですが、実際に投稿している人はまだまだ少ないことがわかります。リールはInstagram上の発見タブでも必ず上位に掲載があり、投稿をするとフォロワー外へのリーチが若干多くなる傾向があります。これは、リールの投稿数がより増えるように意図的に優遇されるような仕組みになっているのかもしれません。
(7)TikTok・リールで人気なのは“推し”の動画
「TikTok・リールではどんな投稿がよく流れてきますか?」という自由回答式のアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「推し」。2019年頃まではTikTokというと音楽に合わせたダンスのチャレンジ動画がシェアされていることが多い印象でしたが、現在はアイドルや芸能人の動画を見て暇つぶしをする人が多いSNSとなっているとなっている様子。また、TikTokで流れてきたカフェやファッションアイテムの紹介を見て「行きたいお店リスト」や「欲しいものリスト」を考える人も多いみたいです。
(8)TikTok・リールで“推し”の動画をシェアする人は19%
続いて「TikTok・リールではどんな投稿をしたことがありますか?」という質問をしたところ、最も多かった回答はよく流れてくる投稿同様「推し」という結果に。コンサートやライブ、推しが出演した番組内での自分のお気に入りのシーンをまとめたり、好きな曲の歌詞を文字起こしして動画を作る人が多いようです。続いて多かったのは「思い出・vlog」の回答。特別な日の思い出や1日の流れを投稿している人も多いようで、中にはInstagramのストーリーズ投稿をまとめて「最近のストーリーズ」というショートムービーを投稿している人もいました。
- 「TikTok vs リール」調査概要
調査対象:Petrelの公式Instagramアカウント「@petrel_jp」のフォロワー
フォロワー性別:女性90.7%、男性9.3%
調査期間:2021年6月17日(木)
回答者数:設問1 N=12,238 / 設問2 N=120,85 / 設問3 N=8,838 /設問4 N=10,907 /設問5 N=9,884 /設問6 N=10,909 /設問7 N=541 /設問8 N=242
調査内容分析:株式会社パスチャー
※Instagramアカウント@petrel_jpのストーリーズ機能アンケートによるアンケート調査です。
出典:PR TIMES https://prtimes.jp/