■元々は防犯用システム

「防犯カメラマーケティング」という言葉をご存じだろうか。

いまや店舗内や街のいたるところに防犯カメラが設置されている。おかげで犯罪検挙や裁判等の証拠立証などに効果を発揮している。そして防犯カメラの解像度向上と共に、画像解析技術やデータ処理能力向上もあり、「顔認識」つまり人物特定の技術がここに来て飛躍的に向上している。

●顔認識技術の向上により店舗マーケティングに転用されている。

引用「LYKAON(リカオン)」

これだけ普及し、処理技術が向上すれば当然、リアル店舗マーケティングに活用できる。恐ろしいというか凄いというか。(笑)

例えば来店開始から、匿名「A」さんとして追跡が始まり「A」 さんが来店するたびに、または他のグループ店舗に来店したとしても 「A」さんとして行動が記録される。まさにWebでの行動追跡と同じだ。さらにクレジットカード、会員カードを使うと「A」さんさんから、例えば「鈴木」さんへ個人の特定ができる。

これは私の想像だ。匿名から本人確認済後の個人情報の扱いに関しては、どこまで法的に許されるのかは定かではないので、現時点では個人情報的な処理はまだしていないかもしれない。

しかし企業内活用で情報の乱用が無ければ来店情報をどのように扱おうが問題ないとも言える。仮に問題がある場合は、会員規約、店舗入店規約等で記述し情報使用について法的にクリアしている可能性もある。この点、弁護士等に聞いてみたい。

●リアル店舗の行動とWeb行動をマッチングすることも可能

仮にリアル店舗とWebで個人の特定ができれば、相互のマッチングも容易だ。例えばリアル店舗の行動で滞在時間が長かった商品を興味があると判断し、しかるべき時期にWebでプッシュすることも出来る。さらにWebでよく見る商品があった場合、リアル店舗のサイネージで情報を表示させることもできる。クリック&モルタル、またはOtoO(OnLine to OffLine)のマーケティングが簡単にできてしまう。

これを実現するシステムが現存する。それが 「LYKAON(リカオン)」だ。

■「LYKAON(リカオン)」が出来ること

「LYKAON(リカオン)」は顔認識のシステムだ。サービスをよく見ると恐らく万引き防止システムがスタートではないかと想像する。当然 顔認識のシステム なら上記のようにマーケティングに活用できる。

「LYKAON(リカオン)」 出来ることを列挙してみよう。

「LYKAON(リカオン)」の機能

●顔認識で来店者を自動集計

セキュリティに活用されている顔認識技術をマーケティング分析の分野に応用させたマーケティングシステム。 不特定多数の人が訪れる店舗や施設の来客者を自動集計。推定年齢や推定性別情報、来店日時を記録できる。

●データのビジュアライズ化(グラフ表示)

収集したデータはグラフとして視覚的に表現。例えば、30代の男性が、どの時間に多く来店しているのかなどが分かりやすく判別できる。

●重複のない、ユニークユーザー分析

顔トラッキング機能を搭載することで撮像しているエリア内の人物の顔を捉え、自動で顔をトラッキング。顔の角度が変っても1人のユーザーとして識別し、その間に確度の高い属性値を計測。

●分析データをCSV出力

他のシステムと連携させたい、またデータは表計算ソフトで管理したい場合、CSV出力機能が使える。既存のPOSシステムとのデータの掛け合わせも、CSV形式で対応が可能。

●デジタルサイネージとの連携

引用:「LYKAON」

顔認識機能とデジタルサイネージを連携することで、来店者属性に併せた広告コンテンツの配信を可能になる。デジタルサイネージに設置したカメラから、対象の顔を認識することで、年齢と性別を分析。 それに応じて、30代の女性には広告A、50代の男性には広告Bといった様に、デジタルサイネージを見ている人の年齢・性別に合わせた広告を表示できる。

■「LYKAON(リカオン)」の詳細はこちら