■「事業計画」のIT化は実は遅れている

企業の事業結果報告書、例えば月次報告、四半期報告や決算報告書などは、様々なテクノロジー、コンピューティングにより手間をかけることなく、組織間の連携を図り正確、簡単に集計算出できる。一般的にはMA,SFA,CRM,ERPなどを連携させることにより素早く簡単にアウトプットがでる。

しかし計画に関するIT化は遅れている。

3年~5年単位の中長期計画や、単年度計画(予想)であっても、それら計画数値は、経験と勘でしか算出ができないため「人の頭」の中で予想、生成される。そしてそれをEXCEL等へ落とし込むという膨大な作業を各部門担当者が行っている。

しかし各部門がバラバラにEXECLなどで膨大な数値を集計するため、部門間の調整ができずに、結果的にサイロ化した計画となり、結果的に根拠が乏しいものになっている。

●各部門の計画値を連携させて根拠のある計画値を算出する「Anaplan」

Anaplanは財務、営業、サプライチェーン、人事、マーケティングといった各部門の業務情報、「データ」「人」「計画」を連携してくれる。つまり根拠に高い計画値が算出できる。これまでに無いソリューションであるため掴みにくいかもしれないが、「Anaplan」はこれを コネクテッドプランニング と言っている。

出典: コネクテッドプランニングの実例(Anaplanジャパン)

■ 「Anaplan」 で出来ること

簡単に言えば各部門から提出されるEXCELファイルの計画集計を捨てられること。このソリューションは機能を羅列してもわかりづらい。そのため以下に動画があるため、それを見た方が良いだろう。英語だが動画によりある程度は理解できるはずだ。

機能としては各部門の区分けで解説されているため、それをそのまま掲載する。

●機能

●ファイナンス

  • 計画、予算、予想
  • 専門計画
  • 運用計画

財務部門は表計算シートでの数値集約や柔軟性のないツールに頼る必要がなくなり、ビジネス全体における付加価値分析、経営上のより良い意思決定やコラボレーションが可能になる。コネクテッド プランニングのアプローチを財務で採用することで、市場動向や運営戦略につながる計画を企業全体の目標に合わせて立案でき、結果としてビジネス価値を高める財務改革を実現することが可能。

●セールス

  • 営業計画
  • 営業インセンティブ
  • 営業成績の洞察

Go-To-Market 戦略を強化し、営業組織全体を一元管理できるプラットフォームを提供。組織に対するダイナミックな洞察を得ることで、市場の変化を予測し、必要に応じた対策を取ることができるようになる。適切な営業活動の動機付けをし、未来におけるパフォーマンスをモデル化し、営業活動に割く時間を最大化。

●サプライチェーン

  • 供給計画
  • 需要計画
  • 営業及び業務計画

統合的なアプローチでサプライ チェーン管理に取り組むことで、ネットワーク全体をリアルタイムに可視化。需要を感知するとともに喚起する能力を生み出し、ダイナミックなコラボレーション可能な S&OP プロセスを促進。その結果、将来予測が向上し、情報の壁が取り払われ、連携が生まれる。

●人事

人事計画、財務計画、事業運営計画すべてがシームレスに連携するので、日々変わり続けるビジネス状況に素早く適応できる人事管理戦略と要員数計画を最適化していくことが可能。長期的な人材要件を事業計画と経営計画に合わせ、適切なスキルを持つ適切な人材の管理を、適切なタイミングで 実施可能。

●マーケティング

マーケティング投資とリソース戦略をパフォーマンス目標、さらには企業全体の目標へとつなげることができる。マーケティング担当者は、マーケティング パフォーマンス マネージメント(MPM) を活用してマーケティング活動の売上収益への影響を予測し、最適化することで、入念にキャンペーン投資を計画し、最終的な利益を向上させるためにリソースを割り当てることができるようになる。キャンペーンの成功を定義付けしたうえで追跡することができ、マーケティング ファネルのコンバージョン率や案件規模、リソースなどのパフォーマンス指標から予測収益を即座に計算できる。

●IT

ビジネス ユーザーが IT 計画や財務計画、経営計画、そして事業計画を連携させるためのプラットフォーム。ERP計画ソリューション以上の機能を提供。コーラボレーション可能な適合性の高い IT 計画が可能になる。数字の集約にかかる時間が縮小され、将来的な検討事項により多くの時間をかけられる。

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