■中規模~大規模サイトは、CMS選択を慎重に行う必要がある。
中規模~大規模サイトのCMSは、企業の顔となるWebの重要なリューションであるため、運用から運営までミスやトラブルはあってはならない場合が当然ながら多い。
そのため導入時には様々な視点での選択判断が求められる。
この導入判断としては、大きくは「安定性、信頼性」「セキュリティ」そして企業として定めた「Webガバナンス(Webの統治管理)」、この3つのポイントでの検討が必要となる。

それぞれについて少し掘り下げてみよう
●安定性、信頼性
中規模~大規模のWebの場合、いくつかの課題がある。例えばファイル数(ページ数)が多い事だ。CMS制約として管理可能なファイル数は重要な要素である。
また同時アクセス数も重要要素と言える。サーバスペックにもよるが、CMSも影響する。24時間365日、必要なファイル数を想定したトラフィック範囲で安定的に動かし続ける必要がある。
●セキュリティ
Webがハックされると企業としての信用、信頼が失われるだけではなく、その対応のために企業活動が停止する。もっとも大切な選択要素だと言える。
すべてのCMSは「セキュリティは万全」と言うと思う。しかしリスク要素の少ないCMSを選択するのは当然である。例えば動的CMSでも対策を取れば、ほぼ安全と言えるが、どうしても動的CMSは対策を取る数や範囲が広がる。人間ミスが付き物という観点から、対策範囲が広がることは好ましくない。静的なCMSの方が選択安全となる。
●Webガバナンス
企業Webの運用、運営はアウトソースをする部分も多くあるが、インハウスで行うこともスピードという意味でビジネス上重要だ。その場合はWebガバナンス(Webの統括管理規則)を定めて運用を行う必要ある。各メンバー好き勝手に更新すればWeb上は無法地帯になってしまう。つまりCMSで公開承認などの管理が必要だ。
特に複数の運用担当者が部門をまたがっている場合、CMSで管理権限や管理フローを制御する必要がある。こうした視点のCMS選択も重要である。
他にも操作やページ制作の簡単さも重要な判断ポイントだ。今回紹介するエンタープライズCMS「WebRelease 2」は、中規模~大規模サイト向けのCMSとなっている。
■「WebRelease 2」で出来ること
エンタープライズCMS「WebRelease 2」は特徴として「 数万ページ級の大規模サイトの運用が可能」「カスタマイズの必要が無い、柔軟性と充実した機能」「静的CMSで信頼性が高いセキュリティ」以上の3つが特徴と言える。

また価格についても、エンタープライズ向けのCMSとしてはリーズナブルな価格と言える。様々なプランがあるため、ここでは控えるが大規模サイトCMSの検討段階では外せない価格帯だと思う。
●機能
機能は充実しているため、ここではかなり省略して掲載する。興味があればサイトで確認することをお勧めする。
●ユーザ管理機能
サイト管理担当の登録、管理、削除などが行える。
● サイト運営管理機能
複数のサイトの運営管理が可能。サイト自体の公開、閉鎖、データのエクスポート、インポートからスタッフの運用管理権限などが行える。
● テンプレート管理機能
WebRelease は全てのページはテンプレートから生成されている。サイト内ではいくつでもテンプレートが作成できる。またタイトル、文章、写真などはコンポーネント(要素)として管理されていてレイアウトも簡単。 ページ作成もWYSIWYG エディタ で行る。
● ページ管理機能
ページの状態を「編集中」「編集完了」「公開中」「公開終了」などのステータスで管理ができる。またリビジョン管理ができるので遡って修正することも可能。
● 公開承認管理機能
公開プロセスにそって公開管理を行うことができる。また公開プロセスもカスタマイズ可能。自由に承認、差戻、公開などの管理、コミュニケーションができる。
● マルチデバイス配信
一つのページから各種デバイスに最適化したコンテンツを生成して配信すること可能。アクセスしているデバイスのカテゴリを判別して最適なコンテンツが置かれている URL に誘導することもできる。
● コンテンツ配信管理機能
WebRelease ではサイトデータから静的コンテンツを生成し、公開 Web サーバに FTP または SFTP にて配信する。
● 操作履歴機能
ユーザのログイン/ログアウトの履歴が記録される。またページ、テンプレート、その他各種設定に関しても操作履歴が記録可能。
● グローバル機能
管理機能では日本語と英語のインタフェースを持っている。
● ダッシュボード
ダッシュボードで一元管理が可能。
● 外部リンクチェック機能
公開中のコンテンツの中に含まれる外部リンク を抽出し、それらの URL の有効性を定期的にチェックすることができる。