■今年もカオスマップが発表された

引用:https://chiefmartec.com/2020/04/marketing-technology-landscape-2020-martech-5000/

「マーケティングテクノロジーランドスケープスーパーグラフィック2020」いわゆるマーケティングテクノロジーカオスマップ2020年版が発表されました。というか「されていました」。(笑)

(今年は少々、忙しく記事更新をさぼっています、、、、)

●改めてマーケティングテクノロジーとは

今では「マーテク」と言われていますが、ここではあえて「マーケティングテクノロジー」と呼んでいます。マーケティングのテクノロジーという事が素直にわかるからです。

つまり「マーケティングテクノロジー」とは、デジタルなテクノジー/システムでマーケティング戦略、マーケティングマネジメント、マーケティングコミュニケーションを管理・サポートするシステムのことを言います。

例えば「広告出稿の最適化で自社ターゲットを確実に獲得するアドテク」「広告やマーケティング・セールス活動で獲得した顧客・情報をSFAやCRMで管理する」「マーケティングオートメーションで顧客コミュニケーションをサポートし育成管理する」などのシステムはすべてマーケティングテクノロジーです。

■今年はマップのデザインが変わった!

なんと今年はデザインが一新しました。これまでは表形式でまとめられていましたが、今年は島のような、テリトリーを表すようなデザインになっています。マーケティングテクノロジーも明確なカテゴリー分類が出来なくなっています。例えばSFAとCRMの共存、さらにMA機能までカバーなどの様に単純な分類が困難なために苦肉の策で生まれた整理図、、、と思ったら各ロゴの形状が歪で、四角内に収めきれなくなったというのが本当に理由のようです。

■昨年から13.6%増加、なんと約8000ソリューション

引用:https://chiefmartec.com/2020/04/marketing-technology-landscape-2020-martech-5000/

昨年と比較すると13.6%増加して約8000種のマーケティングテクノロジーソリューション群になっています。2011年との比較だと5233%の増加!!!

もちろんすべてのソリューションが生き残ったわけではなく、消えている物もありますが、別のソリューションと統合するケースが多いようです。

■データベースとマネジメントが増加。

各ジャンルの増加を以下で表していますが、特に増えているのがDATAとマネジメントです。これまでマーケティングテクノロジーは特化した機能を元に発展してきましたが、それぞれを組み合わせて統合的に使う必要性が生まれ、統合的に使うためにはデータベースの一元化、マネジメントの一元化が重要で、それを担うツールが増えたと言えるでしょう。

ただデータベース分野のソリューションは中々理解が難しいところです。マーケティングデジタル化に向けて企業内では最も重要な基本システムですが、その役割と必要性について社内に説明し、理解と合意を得るのは中々困難な作業となります。

また中小企業の場合、他のソリューションのデータベースで代用できる場合もあるため、その選択には慎重になります。

マーテックカテゴリーの成長2019-2020
引用:https://chiefmartec.com/2020/04/marketing-technology-landscape-2020-martech-5000/

■マーケティングテクノロジーは統合化も進んでいる

前項でも記述しましたが、マーケティングテクノロジーは統合化も進んでいます。マーケティングの発展による統合もありますが、各ベンダー企業の生残りのために統合するという、二面性で生じていると現象と言えます。
ただ「マーケティングとセールス」、「マーケティングの上流から下流管理」、「経営データとカスタマーコミュニケーション」等の様に、ソリューションの上下左右の連携は、システムの利用企業のマーケティング力を高めることになるため歓迎すべきだと考えます。

■ダウンロードしてみよう

「マーケティングテクノロジーランドスケープスーパーグラフィック2020」は以下からダウンローできます。

●JPEGデータ

●PDF

■2020年版はデータベース化されている。

2020年版からデータベースで検索できる「martech5000.com」が立ち上がりました。データベースは継続的に更新するため、グラフィックよりもさらに最新の情報が手に入ります。私にとっては嬉しい限りで・・・・笑。

Martech5000データベース
引用:https://chiefmartec.com/2020/04/marketing-technology-landscape-2020-martech-5000/


またサービスの公開、更新、終了等があった場合は、各ベンダー自身で追加&変更できる機能も付いているため、ベンダーにはうれしい機能だと思います。特に新ベンダーは見つけてもらうことが大変な作業となるため、嬉しい限りです。


このデータベースに投稿するには、martech5000.comに名前とメールアドレスを使用してアカウントを作成することで可能になります。

■日本で確実に使えるマーケティングテクノロジーなら

こちらも有名ですが、アンダーワークスから「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2020」も公開されています。

引用:https://www.underworks.co.jp/download/wp-chaosmap-2020/

主に国内で利用可能なマーケティングテクノロジーの主要16分野109カテゴリー、1234種類を一覧化しています。

2020年現在の日本国内における主要マーケティングツールを俯瞰できるため日本企業としてマーケティングテクノロジーをトータルに見たいなら、この日本版がお勧めです。