■マーケティング担当者には基礎スキルが必要

日本で、いまだに現場で先輩の経験を教えてもらう方法、つまり「一子相伝方式」方式で教育が成り立っている。これはこれで、その企業に特化した極めて実践的なスキルが身に付くため大切であると考える。(本当に重要)

しかし、広い市場(マーケット)を開拓する事がミッションのマーケティング担当者の場合、狭い世界の蓄積スキルのみでは、競合とのし烈な戦いに生き残れない。また社員個々の能力に頼っていては永続的な企業発展は望めない。

つまり誰もが理解で、また誰もが一定の能力により解答(アウトプット)を得る事が出来るフレームワーク的なスキルが必要となる。

●米国的マーケティング教育の必要性

米国はMBAなどビジネス、マーケティング教育に関して極めて体系的であり、実践的な教育を行っている。ありがちな曖昧な教育ではなく、フレームワークと事例で理解できるところが凄いと感じる。SWOT分析などは代表的手法だろう。

これはMBA等の大学教育だけではなく、企業内の担当者育成でも活用されている。私はかつて勢いがあったころのAOLに在籍していたが、最初の一週間、AOLでのマーケティングの考え方、サービスを立ち上げるためのフレームワークをがっつり叩きこまれた。(笑)

●残念ながら日本企業、社内教育では期待できない

花王、トヨタ、資生堂といった日本でもマーケティングが強い企業はいくつかある。しかしかなり限定的で、まだまだ「企業自体(=社員全員)」がマーケティングを理解していない。単なる広報宣伝担当という理解でいるところも多い。

私の理解では「マーケティング」とは「目標とする市場に売れる環境を作り、買いたい見込み客を発掘する」ことだと考える。つまり見込み客を発掘(顧客リスト)し、セールスと連携するところまでがマーケティング担当だ。カタログを作り宣伝するだけがミッションではない。

しかし残念ながら担当の多くがこうした理解をしていない。また戦略、戦術、実際のアクションプランを学ぶこともできない。ではどうするか。

■「コラーニング」などのEラーニングを活用することも一つの方法

最近、「コラーニング」というマーケティングを学ぶことが出来るEラーニングサービスを発見した。サイト上ではカリキュラムが公開されていない(?)ため、わかりづらいが資料請求で確認したところ、デジタルマーケティングに軸足を置いて全般的に学べるようになっているようだ。

●学習の目的感を持って利用した方がよい

こうした学習は、私の経験上で言うと着任してすぐに受講するのではなく半年~1年くらい現場で経験を積み、課題意識をもって参加したほうがよい。現場での疑問、課題をもって参加できるため理解と必要性がより理解できる。

「コラーニング」については、サイト上で具体的な内容まで公開していないため、このコラムで紹介出来る事は少ないが、興味があれば以下で確認してほしい。

■「コラーニング」の詳細はこちら