■CDPについて簡単に解説しておこう
マーケティング系システムは３文字英語が多すぎ。。。（笑）だが、重要なジャンルになりそうな予感があるCDPについて、 念のために 理解を深めたいと思う。
●プライベートDMPに近い
カスタマーデータプラットフォーム（customer data platform）がCDPの正式名称だ。名称の通りユーザの属性情報や行動データを格納し、One To Oneマーケティングに、そのデータを活用する事になる。わかりやすくするために一旦はプライベートDMPと同じと考えてもよい。例えば以下の通りだ。
- 顧客の属性情報、嗜好傾向、行動情報などあらゆるデータの獲得と 格納
- 格納している顧客情報から、興味レベルやタイミングを推測し優良顧客を見つける（ただしBIなど他のツールが必要な場合も多い）
- これらの情報から各コミュニケーションツールを活用しながら育成を行いコンバージョンへ到達させる（たとえばMAと連携）
DMPやDataLakeと同じく、マーケティング分野のプラットフォームが分散する中で、顧客情報の一元化統合をする役割も期待されている。
●現時点では言葉の定義が曖昧
定義が曖昧で、MAやDMPベンダーが急にCDPベンダーと名乗っているところも最近は散見されるが、新しい言葉に食いついているだけとも思える。様々な情報サイトでもいろいろな解釈があり、プライベート DMP＝CDP,また プライベート DMP改めてCDPという整理もある。ただしここから、あえてプライベートDMPとCDPの違いに拘って理解をしてみよう。
独善的ではあるが私の理解は以下の通りだ。ただ断言しておく、これが正しいと言い切れない。（笑）
● DMP はデータの一元管理が主目的で生まれた
DMPは、企業が各システム等で持っていたデータを統合してマーケティングに活用しようというデータプラットフォームとして生まれた。そのためDWHの発展形に近い解釈で理解されている。実際の活用方法として恐らくBtoB的な活用がメイン化と思われる。ある意味ではユーザをセグメント化して 顧客の 理解を単純化しようという試みだと考える。
●CDPはパーソナル情報の多様性を生かすために生まれた
CDPはユーザからの個人情報の申告、様々な自然活動で得られる生活パターン情報、嗜好情報、リアルタイム情報など生々しいデータを扱う事を主眼としている。こちらはあえてマーケティング的なセグメント化はしないで、個々のユーザを深堀することを優先しているのではと思われる。恐らくBtoCに向いている。IoTのデータをマーケティング活用したい場合はCDPが向いているかもしれない。
■詳細はこちら
実はわかりやすいコンテンツ、情報源が少ない。そのため参考になった複数のサイトを紹介することにした。
