■マーケティングテクノロジーとは

マーケティングテクノロジーを一言で説明すると「企業のマーケティング活動を支援するテクノロジー(システム、サービス)」となる。

マーケティングという言葉が広義であるため、さらに意味を絞りこむと「集客活動」「マーケティング活動」、「セールス活動」、「顧客管理」「各種コミュニケーション」これらのマーケティング活動の「分析、解析、データ活用、コミュニケーション支援」を行うソリューションをすべてマーケティングテクノロジーという。

※マーケティングテクノロジーカオスマップ2019発表

マーケティングテクノロジーの範囲について、以下の図により整理してみた。横軸でマーケティング範囲を認知から顧客までで示し、縦軸で活動カテゴリをデータマネジメントから各種プラットフォームで分類し各ツールを整理してみた。

マーケティングテクノロジーの詳細は以下にも記載しているので参考にしてほしい。

●マーケティングテクノロジーは企業内の次世代の中心システム

企業内システムは、創世期に「基幹系(経理、会計等)システム」が発達し、さらに発展期に「情報系システム(経営、戦略)」と発展を遂げ、そして次世代は「マーケティング系システム」と言われている。つまり、今後の企業内システムを検討する上でも、このマーケティングテクノロジーは必須となる。

■マーケティングテクノロジーカオスマップとは

マーケティングテクノロジーのサービス企業は多数あるが、これをまとめたものが公表されている。それが今回紹介するchiefmartec.com が毎年公表している「Marketing Technology Landscape Supergraphic 」だ。日本ではマーケティングテクノロジーカオスマップと呼ばれている。

●最新版の2018は6500社を超えている

全世界対象であるため範囲は広い。7年前は約150社だったか、最新版の2018は6500社を超えている。それだけ可能性が高いビジネスエリアと言える。マーケティングキャストの読者は、概ねマーケティング部門、またはセールス部門の担当者だと思われるので、この「Marketing Technology Landscape Supergraphic 」を把握しないわけにはいかない。

是非とも確認してほしい。

●全部見ようとしない方が良い。

確認してほしいが、6500社をすべて確認しソリューションを探そうとしないほうが良い。当然のことながら途方に暮れてしまう。自社としてもっとも必要とされるソリューションジャンルに焦点を当てて、そこだけを参考にする手法をお勧めする。そこから足りないソリューションがあれば、さらに広げていけばよい。あまり俯瞰しすぎるとかえって重要な情報が見えなくなる。

■マーケティングテクノロジーカオスマップの日本版はないのか?

「Marketing Technology Landscape Supergraphic 」は興味深いが、全世界という範囲と、この複雑な図から目的のサービスを見つけるのはかなり難しい。日本版でもっとシンプルなものはないのかと思って調べてみると日本でも複数社から発表されている。

その中ではアンダーワークス社が公表しているものが良く整理され、わかりやすいと思うのでここでも紹介したい。

本家のマップはロゴだけで構成されているが、アンダーワークス社のものは社名も記載されて探しや安い。また何よりも日本語で分類されているが嬉しいところだ。日本企業ならこちらを参考にした方が良いかもしれない。