■ソーシャルディスタンスがビジネスの距離感を変える。

新型コロナの影響は残念ながらしばらく続くと思われる。もちろん緩やかに元に戻るが、ビジネススタイルは間違いなく変わる。ソーシャルディスタンスの意識は持ち続ける必要があり、しばらくなくならない。そしてそのスタイルは定着する。これはネガティブな意味ではない。日本において5年程度かかると思われていたデジタルトランスフォーメーションへの進化が一挙に進む可能性がある。ポジティブに捉えた方が良い。

●直近で予想されるピンチ、変化、そしてチャンス

ピンチをチャンスと考えるには想像力が必要だが、大行的には以下のような考え方、ビジネスの可能性があると思われる。

●ネットコミュニケーションが飛躍的に進む

ソーシャルディスタンスの影響でビジネスは当然ネットコミュニケーションが主体になる。この傾向はさらに進み、新型コロナが終わっても戻ることは恐らくない。

●データマネジメントがコミュニケーションを補完する

ネットコミュニケーションは、残念ながらリアルミーティングと同じ情報量とは言えない。特に日本人の場合は、信用や人間性などをリアルコミュニケーションの間合いから感じ取る。この点ネットコミュニケーションは補完できない点も多い。敢えて、これを補完するのがデータによるマネジメントと言える。少し範囲が広いが、この信用、信頼を補完するデータマネジメントが発展すると思われる。

●ノウハウ、知識、経験の共有がビジネスの成功を左右する

ネットコミュニケーションの欠点、信用や人間性の情報を補完する方法はもう一つある。ある意味では米国的ビジネス傾向ではあるが、ノウハウ、知識、経験の共有がビジネスの成功をこれまで以上に影響を与える。顧客をコンサルする力、システムがこれまで以上に必要となる。

●ワークライフバランスが浸透する

緊急事態宣言以降、テレワークにより自宅で仕事をする企業が増えた。ビジネス環境や情報量から事務所で仕事をする方が効率的であることは間違いない。ただ自宅でも仕事ができる事に多くのビジネスマンが気づき、今後のワークライフバランスに影響を与えると思われる。

●安心、安全、品質がさらに求められる

国家レベル、企業レベル、家族と個人レベルのすべてにおいて安心、安全、品質がさらに求められる。このビジネス要素がコスト、品質、スケジュールに合わせて重要になる。

■コロナ時代のDXのヒント

デジタルトランスフォーメーションの可能性は私が一人でグダグダと言う話ではない。様々な人の意見を見ることでヒントが得られ、またはアイデアが降ってくると思うので、私が参考にしたサイトを以下で紹介する。

新型コロナで注目のデジタルトランスフォーメーション(DX)ってなに?関連銘柄紹介!

株価の変動から見えてくるDX関連企業

●Withコロナ時代の企業の取り組み

アンケート、統計データから見える企業の取り組み

●新型コロナウイルスがデジタルを加速させる

●アフター・コロナのSI戦略

企業内の変革に関して参考になる。

●コロナ禍は企業や社会のDXにとって『重大な転換点』

IBM CEOらしくデジタル環境全体について参考になる。

●新型コロナウィルスの感染拡大から考える、未来の働き方「バーチャル出勤」