■世界規模のピンチの中にビジネスチャンスはある

2020年6月末現在、皆さんのビジネスは如何であろうか。ほぼ例外なくビジネス機会、売上、利益は減少傾向になると思う。

これが自企業の問題や、はたまた国際問題、経済危機などの人的な原因で起きているなら、出来る手段で改善努力をしながら、他社に負けない活動を行い回復に向けてあがくしかない。しかし今回は生物学的な問題である。

この場合は生物的な進化、たとえば抗体の世界規模の拡散などによる解決しかない。つまりワクチン等の医療の発展と、その時間が必要である。

しかし同時に起きている経済的な解決にも「時間」を使っていては、さらに生存が危うくなる。ただ人類は幸いなことに何度か、こうした危機を乗り越えた。方法は生物学的な解決と同じ「進化」、つまりビジネスの進化である。

●チャンスは爆発的に増加する

楽観的過ぎるかもしれないが、一定期間耐え忍んで、短期的な対応に手を付けながら、チャンスは向こうから転がってくると考えている。

1995年から民間の中でインターネットが普及し25年かけて、ここまで発展した。しかし、今回新型コロナ時代への対応を行うため、日本の多くの企業がこれまでにない、急加速的なネットワークインフラの発展を数カ月で遂げてしまった。一例がテレワーク、在宅勤務だ。私は在宅勤務が一般的になるまで5年以上かかると考えていた。それが特に東京においては信じられない速度で普及してしまった。

しかも社員の意識も「意外と在宅勤務でも行けるじゃないか」とか、さらに経営者も「在宅勤務でも会社は活動できる」と目覚めた。3カ月で働き方革命が達成してしまった。

●目覚めは様々な分野に感染する

こうした目覚め、気づきはテレワークや在宅勤務という単純な働き方革命に収まらない。

企業間の取引、ビジネスの役割分担も変わる。つまりマーケティング、セールスも新しいコミュニケーションスタイルに移行する。恐らくはマーケティングテクノロジー分野の最大のチャンスだろう。

また個々に労働者もスキル、役割、評価がかわる。良くも悪くも人材派遣とい分野もかわるような予感がする。アウトソーシングというビジネススタイルも変化が起きそうな印象もある。

教育もネットワーク活用が急激に広まり、在宅学習も可能になった。これにより学習スタイルが変わる予感がある。しかも不登校対応など一挙に解決してしまった。

おそらく各業界、様々な可能性を見出し、取捨選択が急激に進むだろう。

■情報を集めてアンテナを広げておこう

言うまでもないが、情報を集めてアンテナを広げておこう。インターネット上の情報、知恵がこれだけ溢れているのだからアンテナを広げればいくらでもチャンスが見つかる。今回、私が参考にしたサイトをいくつか紹介しよう。

●新型コロナで売上減少も「新たなビジネスチャンスが生まれた」30%【マーケター600名調査】

アンケートデータは貴重。気づきがあるので情報は拾っておこう

●アフターコロナ、世の中はどう変わる?世界のビジネスパーソンが考えていること

「オフィス・働き方」「飲食」「教育」「エンターテイメント」など、可能性を示している。

●アフターコロナで勝てるビジネスとは?リモートは新たなスタンダードとなるか

少し情報が薄いが、参考になるワードも拾えると思う。

●アフターコロナ/ウィズコロナにおける第4次産業革命、今後の製造業DXのポイントは