ETLとはExtract(抽出)Transform(変換)Load(格納)の略称です。様々なシステムに格納されている固有のデータを一元的に管理する際に活用するツールです。
■社内の最新、正しい情報を統合し活用するためのツール
結論になりますが、企業内のマーケティング(MA)、セールス(SFA)、顧客情報(CRM)、経理会計などのシステムに点在する孤立しているデータを抽出し、一つの最新データとして使いやすい情報へ変換、DWH(統合データベース)などの統合化された情報データベースへ格納するシステムです。

●正しく有益な情報として共有できる。
これにより、孤立していた各データの統合が可能になります。つまりマーケティングで獲得した見込み客時のデータからセールスにより契約に至り、顧客としての取引状況まで一連のデータが統合化されることで、一気通貫の情報として活用でき、また経営情報として詳細な企業活動が把握できるようになります。
こうした見える化により、正しい経営戦略の立案も可能となります。
●企業システムがバラバラであるためETLが必要になる。
大規模企業の場合はそれぞれの組織で管理を効率化するため、多くが個別でシステム化の検討が行われます。
本来は全社で検討すべきですが、自セクションの活用を重視するため、結果的に孤立したシステムになりがちです。しかも一度システム化を行うと、それぞれに減価償却もあり、改修や更改は容易ではありません。
つまり全社的なシステム統合、情報統合は簡単には進みません。こうした状況を補完する上でETLが必要になります。ここで取り上げるマーケティング系のシステムではありませんが、大規模企業では理解しておく必要があると思います。
ただ中小企業で今後システムを導入・更改する場合、社内の各システムを生かすためにETLを検討するよりもDMP,MA,SFA,CRMなどの機能を持ったオールインワンツールもあるため、こちらも検討した方は良いかもしれません。
■ETLの理解に役立つ情報
●アシスト
アシストのコンテンツでETLについての基本がわかりやすく整理されているため大雑把に理解するときに参考になります。
●【SEが教える】どこよりも詳しいETLの全知識とおすすめ製品
SEが書いているため、システム担当者向けの情報です。少し専門的であるためシステム担当者以外には難しいと思われます。